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最初のニュースは月曜日だったでしょうか?
イーストボーン(Eastbourne)はビーチーヘッド(Beachy Head)の、120m(400フィート)の高さの崖から身を投げたと思われるカップルの遺体が見つかった…という報道でしたが、社会を震撼とさせたのは、このカップルの傍にジッパーの閉まったふたつのリュックサックが落ちており、ひとつはおもちゃが詰められていて、もうひとつには、5歳の男の子が入っていた…という記事。
>> Three bodies found at Beachy Head (BBC)
早とちりした人からは、「子供をリュックに詰めて、無理心中?」と非難の声も上がりましたが、その後詳細が明らかになり、実は子供は既に死亡していたという内容が報じられ、「なぜ?」となった今日(火曜日)の午前中。
白亜の断崖絶壁で知られるセブンシスターズ(Seven Sisters)とともに、赤と白の灯台でも知られるビーチーヘッドは、シーフォード(Seaford)からイーストボーン(Eastbourne)までの海沿いウォーキングコース中の絶景地点としても知られていると同時に自殺の名所としても有名で、時々ニュースになることはありますが、しかし、死んだ子を背負ってのダイブという悲劇は、やはり異様でした。
そして今日の夕方。
亡くなったご夫婦と5歳のお子さんと、その事情が顔写真とともに公開され、声を失いました。
お子さんの写真のみをBBCのサイトでちらっと見たときに、「あら、アジア人のような…」と思いましたが、家族写真を見て、絶句してしまいました。
お母様、日本人の方でした。(ご主人はイギリス人。)
そして、ご家族の辿ったこれまでの道が、あまりにも悲惨で哀しく、心が潰される思いでした。
なんでこんな仕打ちを、このご家族が受けなければならなかったのか、そして、なぜこのような結末を選ばなければならなかったのか、言葉がありません。
天国で、家族3人安らかに過ごされるよう祈るのみです。
May they all rest in peace.
>> Suicide jump boy had died at home (BBC)
>> Beachy Head suicide couple jumped after son died of meningitis (Times)
>> Beachy Head family: Tragic Sam, 5, and the devoted parents who simply couldn't live without him (Daily Mail)
日英カップル、パティック(Puttick)さんの一人息子のサムくんは、1歳のときに自動車事故に遭い、首から下が麻痺。人工呼吸器が欠かせず、ケア体制も24時間必要な状態で、ご両親は仕事を辞めて家も改造し、付きっ切りで介護されてきたそうです。
サム君基金も開設され(>> Stuff4Sam)、口を使ってゲームやレゴで遊んだり、そして何より、笑顔がとびきり素敵な男の子に成長したそうですが、先週の火曜日に、メナンジャイティス(Meningitis)=髄膜炎(→pneumococcal meningitis:肺炎球菌性髄膜炎)を発症し入院。
回復の見込みがないと判断したドクターは、金曜日にご両親の希望通り自宅に帰ることを許可。その晩、サム君は、自宅で亡くなったそうです。
ご子息の死のショックが引き金になり、ウィルトシャー州の自宅からイーストボーンまで走行し、土曜日にビーチーヘッドから家族3人でダイブした…という報道になっています。
あまりにも悲しい事件でした。
ご家族のご冥福をお祈りいたします。
ちょっと前の記事で、クリスプス(ポテチ)のウォーカーズ(Walkers)の新味企画についてご紹介しましたが(>> クリスプス新味投票企画)、その投票結果が発表になりました。
投票数1位で、正規発売されることになった味は、ジャジャーン、「ビルダーズ・ブレックファースト(Builder's Breakfast)」。
「ソーセージ、卵、ベーコン、バタートースト」が混じった味です。
正当なまでの英吉利。
で、ウォーカーズのサイトの記事がこれ。↓
まさに、現在の英吉利。
少女の頃(遠い昔)、「イギリス(大英帝国)」というと、霧と紳士と淑女とバーバリー(←なぜに突然?)のイメージがあったのですが、この国に住んで9年。イギリスのイメージは、やっぱりこんな(↑)もんに落ち着きました。笑
紳士と淑女からは程遠いSwearing Cultureと、移民含めた逞しいビルダーのおっちゃんたちと、Bossyで横幅も広いおねえちゃんたちの住む国。えげれす。
サービスも存在しないしなんでもいい加減な国なのだけど、でも愛着だけは、たんまり湧く国ですよねえ。離れると、やっぱり懐かしくなるんだろうなぁ。
スワイン・フルー(Swine flu)=豚インフルエンザ(新型インフルエンザ)=H1N1。
英国での感染者数が16人に増えたものの、先週に比べれば騒ぎはいったん落ち着いたような印象を受けます。
このインフルエンザがすぐに死に結びつくものではないという印象を得たからなのか、タミフルが十分にいきわたることを確認したからなのか、マスクかティッシュを確保したからなのか、ま、そういうものなのか、よくわかりませんが。
…とはいえ、カナダでの「人から豚への」感染例、なんてニュースを読むと、これからも何が起こるかわからない…とも思うのですが。
>> Man infects pigs with swine flu on farm in Canada (Times)
そういえば、日本のGW混乱もすごそうですよね。
そんな中、Guardian紙から拾ったふたつの記事。
まずは、「確かに...」と頷いた、Ben Goldacreの「Swine flu and hype – a media illness」。
because not only have the public lost all faith in the media; not only do so many people assume, now, that they are being misled; but more than that, the media themselves have lost all confidence in their own ability to give us the facts.
キヨシロー、逝くなー!ってずっと思っていたので、今は何も言葉が出てきません。
こんなに心が空洞になったのは久しぶりです。
忌野清志郎、ありがとう。
RCサクセション、ありがとう。
テープが擦り切れるまで聴いた「RHAPSODY」思い出して泣きます。
悲しいよ。
イギリスのコマーシャル。
Tacky、Wacky、Dopey...(←言いたい放題)なものが多くて、あまり記憶に残らない反面、(悪い意味で)グラフィックで、目を背けたくなるものもあるかと思えば、キャドバリーのゴリラのように、「おお」と唸るものもある…ということで、ま、各国似たようなものかな…と感じますが、英国の特色として、実は、見たら一生忘れられなくなりそうな過激なものも多いんですよね。(特に政府キャンペーン関係の広告。)
というわけで、苦情が多くて打ち止めになるような広告を作ることに意味がある…という広告業界の裏の定説もありますが、2008年、もっとも苦情の多かった広告ベスト10が発表になりました。
ASAと呼ばれる、「The Advertising Standards Authority」に寄せられた苦情件数は、2008年はこれまでを上回る26,433件。苦情対象となった広告数は、15,556広告だったそうです。
で、1位は、チャリティ団体「Barnado's」の作った「子供の虐待防止」のための広告。苦情件数840件。
これは私もはじめてTVで見たとき(子供もまだ起きていたので、そんなに遅い時間ではなかったような…)、文字通り目が点。「え!?」と、固まってしまったコマーシャルでした。頭を叩かれる音が、骨のほうにまで響いてきて、「なぜここまで...」と思ったのですが、やはり苦情数もダントツ。
あまりにも衝撃的なので、のちほどご紹介します。(一応、13歳以下のお子様は、親の承諾なしに見ないように…との但し書き付です。)
2位は、Volkswagen Poloの歌うお犬様。
フォルクスワーゲンの助手席に座っていることから、「highway code」にひっかかるのでは?とか、撮影中に虐待されていたんじゃないか?とかいう苦情が寄せられたそうですが、これは反応が過剰過ぎ?
ほんとの、「Polo Confidence」ということで…。って、愛犬家のみなさま、いかがでしょうか?
苦情件数734。
昨日の報道では、「名前は公表できません」てことだったのだけど、今朝のタブロイド紙では実名報道。や~ね~、タブロイド…と思いながら、普通の新聞を見たら、全部いっせいに実名報道。写真付。TVのニュースでも実名、写真、詳細付…ということで、「あ?なんで?」という感覚になりました。
スコットランドで感染が確認された豚インフルエンザ(スワイン・フルー:Swine flu)の話です。
>> British swine flu victims were on honeymoon in Mexico (Times)
おふたりは、新婚カップルでハネムーンでメキシコに行かれていたそうで、帰国後体調を崩したために検査、感染確認(英国初)、いまは隔離病棟で順調に回復されているとのことです。
ご主人と一緒に飲みに行かれたご友人やご両親が念のために検査中で投薬も受けた…とのことですが、しかし勤務先から趣味のフットボールのメンバーへの感染懸念の話まで、「そこまで?」という報道に、驚きました。
英国っていうのは、年齢や、被害者、加害者、事情、背景、etc.に関わらず、なんでも実名報道(時に住所付)でびっくりすることがあるのですが、これも同じでした。
そんな英国。ウェールズではメキシコ帰りの8人が、「豚フルー感染疑い」で検査を受けているということで(英国全体では21人が感染疑いケース)、今後もニュースは長く続きそうです。
>> Swine flu: the affected nations (Guardian)