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Public Enemies

Posted by みら on   4  0



Public Enemies (2009)

Michael Mann

#From award-winning director Michael Mann (Heat, Collateral) comes the film inspired by one of the country's most captivating and infamous outlaws ― John Dillinger.

Johnny Depp stars as the charismatic and elusive bank robber marked by the FBI as America’s first "Public Enemy Number One." Academy Award® winner Marion Cotillard plays Billie Frechette, the only woman capable of capturing his heart. Hunted relentlessly by top FBI agent Melvin Purvis (Christian Bale), Dillinger engages in an escalating game of outrunning and outgunning the FBI, culminating in an explosive, legendary showdown. [Public Enemies]


というわけで、「パブリック・エネミーズ(Public Enemies)」。
私の日本でのシネコン・デビューともなりました。

英国を離れてから、(TV以外では)しばらく映画を観ていなかったので、禁断症状がどどんと発生(*映画観てないとだめな人。>あたし)。そういう意味では、救いの「Public Enemies」(←なんだか違う気もするが…笑)でした。
なので、映画自体には酷評も多いみたいだけれど、個人的には「観られてうれしい~」という砂漠の中のオアシス的な感覚で楽しめました。(←だから、それは違うんだってば…笑)。

…で、映画。
140分は、全然長く感じられませんでした。これはやっぱり、ジョニー・デップの演技の抜群さのおかげなんじゃないか…と。
ただ、全体として見ると、なんかこう「こんぶだしが足りない!」みたいな…。「見た目も器も麺の感じもすごく好きで、かなり美味しいラーメンだったのだけど、あぁ、これでもっとだしに深みがあったらなぁ…」という後味でございました。(なんだか変なたとえですが。)

自分としては、ジョニー・デップ(Johnny Depp)よりも、やはりクリスチャン・ベール(Christian Bale)目当てで行ったところが大きく、ただ、役柄(Melvin Purvis)と言ってしまえばそれまでなのだろうけど、クリスチャン・ベールはあまりにも一面的で、少々面白みに欠けました。残念。んと、ベール様は見ているだけでも美しいんですがね。でもそれではちと物足りなかったかな…。はい。
意外だったのは、これまでそんなに魅力を感じなかった、マリオン・コティヤール(Marion Cotillard)が、結構良かったこと。最後は、その美しさも強調されて、ぐらっときちゃいますね。

…というわけで、まずまず。

そうそう。日本の映画館でのシネマ・アド(Cinema Advert)は、変な子供っぽさ(甲高いおこちゃま声とか妙なアニメとか)に、こけました。たまたま運が悪かっただけなのかもしれませんが…。
だからって、英国のんが全部良かったってわけでもないのだけれど、でもくだらない中にも「おお、また見たい」って思うAdも多かったし、これも慣れの問題なのでしょうかね。

でも、一番恋しく思ったのが、UKのOrangeのCinema Adですね~。
あれがないと、映画がはじまる気がしないもんなぁ。笑
Orangeシリーズも結構たくさん変わったし、映画観るたびに毎回楽しみにしてきましたが、いまだに印象に残っているのは、このあたりかな?

>> John Cleese
>> Darth Vader
>> Snoop Doggy Dogg
>> Patrick Swayze

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Fruit-Gathering

Posted by みら on   8  0



川村カオリさんの訃報に、本当に心が痛くなってしまいました。
享年38歳。あまりにも若過ぎます。
ご冥福を心よりお祈りいたします。

川村さんがご自身のブログ(「川村カオリの調子はいいんだけど…。」)で、6月に「友人からの手紙」と題してご紹介されていた、ラビンドラナート・タゴール(Sir Rabindranath Tagore)の「果物採集」(Fruit-gathering)。

危険から守り給えと祈るのではなく、
危険と勇敢に立ち向かえますように。

痛みが鎮まることを乞うのではなく、
痛みに打ち克つ心を乞えますように。

人生という戦場で味方をさがすのではなく、
自分自身の力を見いだせますように。

不安と恐れの下で救済を切望するのではなく、
自由を勝ち取るために耐える心を願えますように。

成功のなかにのみあなたの恵みを感じるような卑怯者ではなく、
失意のときにこそ、あなたの御手に握られていることに気づけますように。

ラビンドラナート・タゴール「果物採集」より。(石川拓治訳)


以下、原文。

Let me not pray to be sheltered from dangers but to be fearless in facing them.
Let me not beg for the stilling of my pain but for the heart to conquer it.
Let me not look for allies in life's battlefield but to my own strength.
Let me not crave in anxious fear to be saved but hope for the patience to win my freedom.
Grant me that I may not be a coward, feeling your mercy in my success alone; but let me find the grasp of your hand in my failure.
Fruit-gathering LXXIX (Rabindranath Tagore)


この一節(LXXIX)に心打たれ、全文を探して読んでみたら(英語版)、これがまたすばらしい。
とても素晴らしい詩を教えていただきました。ありがとうございます。

IF..... Rudyard Kipling

Posted by みら on   2  0



ウィンブルドン(Wimbledon)、センターコートへ続く選手入場扉には、この言葉が刻まれているそうです。

IF YOU CAN MEET WITH TRIUMPH AND DISASTER
AND TREAT THOSE TWO IMPOSTORS JUST THE SAME



ラドヤード・キップリング(Rudyard Kipling)の詩、「IF.....(もし)」からの引用です。
キップリング(1865 – 1936)といえば、「ジャングルブック(The Jungle Book)」ですが、この詩も英国では好まれていて、1995年の「英国人がもっとも好きな詩」の一位にも選ばれているほど。

数年前にフェデラーとナダールが朗読した「IF.....」が、Facebook(Wimbledon)にアップされていて、じっくり読むとなかなか良いなと思ったので、アップさせていただきます。
あとで、(自分流)日本語訳もつけるかも。

IF.....

IF you can keep your head when all about you
Are losing theirs and blaming it on you,
If you can trust yourself when all men doubt you,
But make allowance for their doubting too;
If you can wait and not be tired by waiting,
Or being lied about, don't deal in lies,
Or being hated, don't give way to hating,
And yet don't look too good, nor talk too wise:
If you can dream - and not make dreams your master;
If you can think - and not make thoughts your aim;
If you can meet with Triumph and Disaster
And treat those two impostors just the same;
If you can bear to hear the truth you've spoken
Twisted by knaves to make a trap for fools,
Or watch the things you gave your life to, broken,
And stoop and build 'em up with worn-out tools:

If you can make one heap of all your winnings
And risk it on one turn of pitch-and-toss,
And lose, and start again at your beginnings
And never breathe a word about your loss;
If you can force your heart and nerve and sinew
To serve your turn long after they are gone,
And so hold on when there is nothing in you
Except the Will which says to them: 'Hold on!'

If you can talk with crowds and keep your virtue,
' Or walk with Kings - nor lose the common touch,
if neither foes nor loving friends can hurt you,
If all men count with you, but none too much;
If you can fill the unforgiving minute
With sixty seconds' worth of distance run,
Yours is the Earth and everything that's in it,
And - which is more - you'll be a Man, my son!

[1896 Rudyard Kipling]

37°2 le matin

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Jean-Hugues Angladeについて語る(ドイツ語の)ページに誘ってくれたドイツ人からのメールを、しばらく開かずにいた別inboxで発見し(遅過ぎ)、思い出したのが、「Betty Blue(37°2 le matin)」。
これもフランス語にのめり込んでいたときに観たものですが、(当時はフレンチ映画が9割、他、1割の生活でした。)もしかしたらいまだに一番好きかも。
Jean-Hugues Angladeにも、一気に傾きました。笑

このエンディング・シーン(↓)は何度見てもすばらしい。
Gabriel Yaredの曲も合っていました。彼は、「Das Leben der Anderen」でもサウンドトラック担当でしたね。




コイナさん談義

Posted by みら on   0  0

ブレヒト(Bertolt Brecht)の「Stories of Mr. Keuner」を読んでいるのですが、これはそれぞれの短編に含蓄があっていいですよね。
日本語タイトルも味わいがあって好きです。>「コイナさん談義」


…それだけです。すみません。

Sliding Doors

Posted by みら on   0  0

Sliding Doors (スライディング・ドア)
Director:Peter Howitt
Release Date: 1 May 1998 (UK)
Tagline: There are two sides to every story. Helen is about to live both of them ... at the same time.
Plot: A London woman's love life and career both hinge, unknown to her, on whether or not she catches a train. We see it both ways, in parallel.

地下鉄に飛び乗れた場合と逃した場合。ドア一枚で分けられた、ある女性の運命2種類を、if形式で同時進行で描く。舞台はロンドン。
サスペンスとかホラーだったら、もっとおもしろかっただろうなぁ…と思いつつ、しかしこれは、ラブコメ。映画にするより、TVの2時間枠かなんかで軽く見るほうが妥当なんじゃないか…ってな作品です。
①恋人の浮気現場に出くわして、すぐにそこを去り新しい恋人を見つけるか、②出くわさず、恋人の嘘を疑いながら関係を続けていくか…っていう同時進行形式。

98年で、グウィネス・パルトロウ(Gwyneth Paltrow)がまだ初々しくてすごくかわいいのね。ただ彼女と関係する男性側が不甲斐なくて、見ていてイライラ(笑)。主要な3女性は、活きが良くてそれぞれに素敵なのだけど。
ジョン・ハンナ(John Hannah)は、「Four Weddings and a Funeral」で、W.H. Audenの詩を読んだあの方ですよね。スコティッシュ・アクセントがきつくて、毎回「うわっ」っと思うものの、聞いているうちに耳が心地よく馴染んでしまう不思議な魅力があります。>グラスゴー・アクセント=Glaswegian

作品としては完全にB級。
ファッションは、カルヴァン・クライン vs DKNYで、それなりに楽しめますが、でもそれも別に映画にはなんのスパイスにもなってないし。とりあえず、時間つぶしには良いかもです。
ただ、「はぁ?」な不自然な描写場面が多くて、TVにもの投げつけたくなったりもします(笑)。


村上春樹の「卵と壁」

Posted by みら on   14  0



こういった朗報を目にすると、今この時期だからなのか、非常に嬉しくなります。
>> 戦死した兵士の日章旗、奥様の元へ

と同時に、遺品の返還にご尽力されている西羽さん(>> 戦争を語り継ごうブログ)や厚生労働省の社会・援護局援護企画課外事室のご活動に頭が下がります。

>> 出征67年 父の日章旗帰る(読売新聞 青森版)
>> 父の日章旗、67年ぶり遺族へ (東奥日報)

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話が変わりますが…。
村上春樹氏のエルサレム賞授賞式への出席とそのスピーチを英紙で最初に取り上げたのはガーディアン紙(Guardian)。
>> Murakami defies protests to accept Jerusalem prize (Guradian)

記事中の抜粋を読む限り、ひどく綺麗にまとめあげられたスピーチだな…と、その趣旨に納得しつつもわずかばかりの違和感抱え、元記事を探してみました。
「The Jerusalem Post」のこの記事のようですね。
>> Murakami, in trademark obscurity, explains why he accepted Jerusalem award (The Jerusalem Post)

しかし、日系の記事の書いている「ガザ攻撃批判」(毎日朝日)…というよりは、「人間」と"政治や軍事や思想や宗教的"な「システム」という、全世界に通じる普遍的な問題への警鐘なんじゃないかと思ったんですが…、あとから、Mainichi Daily NewsJapan Todayを読んだら、ジュルサレム・ポストがアップした「スピーチ抜粋」からは、いくつかのガザ攻撃に関する文章が抜けていたんですね。なるほど。

というわけで、これは探さねばならんでしょう…と、「Haaretz.com」で全文を見つけました。

>> Always on the side of the egg (By Haruki Murakami)

全文を読んではじめて趣旨が見えてきました。
結論から言って、すばらしいスピーチだったと思います。

「物事の"正と誤"を見極め判断するのは小説家としての重要な義務だけれど、その意見をどう世に伝えるかは、小説家によって異なる。自分の場合は、それを小説にして、(時に非現実方向に走る)物語の中で表現することを好むので、今日ここで政治的なメッセージを伝える意思はない」

としながら、

「でも、ごく個人的なメッセージもひとつだけ(one very personal message)伝えさせてください」…として言及されているのが、「自分はいつでも卵の側に立つ」という「壁と卵」の喩えです。
さらに、「これはなんのメタファーなのか?」として、真っ先に(イスラエルのガザ攻撃を想定して)考えられるのが、「軍と武器が"壁"で、それに殺され踏み躙られていく一般市民が"卵"」だけれど、それはあくまでひとつの喩えであって、「"壁と卵"はもっと深い意味を持っているのですよ」…と説明されています。

それが、卵が「かけがえのない個人」で、壁が「ザ・システム(The System)」。

ここでは既に"イスラエルとガザ問題"を離れ、「Jerusalem Prize」の趣旨の「Freedom of the Individual in Society」に繋がっていますよね。(もちろんそこにはイスラエルやパレスチナに対する痛恨の皮肉も込められていると私は感じますが…。)

そしてスピーチは、村上氏のお父様のお話に続きます。
昨年90歳で亡くなったお父様が、大戦で中国から生還され、その後毎朝仏壇に祈りを捧げる姿を戦後生まれの村上氏が見て、ある日お父様に「なぜ?」と聞かれたのだそうです。
お父様は、敵も味方も関係なく、戦争で命を失ったすべての人のために祈っているのだ…とお答えになる。その背中を凝視しつつ、お父様の周りに浮遊する死の影を村上氏は見たのだそうです。

One time I asked him why he did this, and he told me he was praying for the people who had died in the war.
He was praying for all the people who died, he said, both ally and enemy alike.
Staring at his back as he knelt at the altar, I seemed to feel the shadow of death hovering around him.



「お父様はすべての思い出をひとりで抱えたまま亡くなられたけれど、お父様の中にひっそりと潜んでいた「死」の存在は、村上氏の心の中に継承して残されている」そうです。

そして、この結論に進みます。

私たちは、国籍も人種も宗教の違いも超えた人間であり、一個人である。
壊れやすい「卵」の殻に包まれた個々の魂を持つ我々一個人が立ち向かっているのが、「システム」という高くて強くて冷たい「壁」なのだ。
個人として対峙する壁は強大過ぎてとても勝ち目がないけれど、しかし、ひとがそれぞれ、かけがえのない個としての自分を信じ、同様に他それぞれの魂を尊重し、皆がひとつになって力を合わせることで希望と勝利は生まれる。

We are all human beings, individuals transcending nationality and race and religion, fragile eggs faced with a solid wall called The System. To all appearances, we have no hope of winning. The wall is too high, too strong - and too cold. If we have any hope of victory at all, it will have to come from our believing in the utter uniqueness and irreplaceability of our own and others' souls and from the warmth we gain by joining souls together.



なるほどです。深いです。

スピーチの前半で、「自分は戦争も認めないし、どの国家も支持しない(I do not approve of any war, and I do not support any nation.)」と言われたあと、「そしてもちろん、自分の本がボイコットの対象となることも望んでいない」と言及されてますが、(スピーチによれば)、「エルサレム賞を受賞したら、ボイコットする!」との警告を(おそらく反イスラエル派)から受けたそうで、なんだかそういった「システムと言う名の下の争い」に一言述べるつもりでも、このスピーチがあったのかな…と勘繰りました。
(「もちろん自分は、イスラエルを擁護するつもりはないが…」ともしっかり明言されていますが。)

結局、イスラエル派かパレスチナ派かで二手に分かれて争っている限り、そこに解決策はないのではないかと。
どちら側かにつくのではなく、文化人としての中立の立場で、しかし世界の読者ひとりひとりにメッセージを送られた村上氏の度量の深さに感服するわけです。

…というか、この全文は日本語翻訳含めて、しっかり掲載されるべきだと思うのですが、だめなんでしょうか?

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