ま、それはいいとして、この旅行にパスポートとともに、携帯絶対条件なものがもうひとつ。 それが、ヨーロッパ内の保険証、EHIC(European Health Insurance Card)。 これを持参しないと、旅行に参加させてもらえません。 これは、英国に居住していて、NHSのサービスを受けている人なら誰でも無料で申請して受け取ることのできるカードで、European Economic Area (EEA)内各国とスイス(*リスト)で、無料もしくはその国の居住者と同じ基本額で医療サービスを受けることができる…という優れもの。EU内をカヴァーしている国民健康保険証のようなものです。 このEHICが適応できない領域もあるので、同時に旅行保険に加入することもNHSは推奨していますが、それでも、ちょっとした怪我や病気の場合はEHICで十分なようで、持ってて安心。英国人でなくとも、NHS番号かNIナンバーがあれば申請できます。 オンラインで申請してカードが届くまでに1週間ほど。 >> European Health Insurance Card
Janko Tipsarevic Fan-Siteさんからお借りしましたが(上の写真も)、左腕にくっきり彫られているのは、「美しさが世界を救う」。 ドストエフスキー(Fyodor Dostoevsky)の「白痴(The Idiot)」からの引用(>> "Beauty will save the world")とのこと。「世」と「界」が離れていて微妙ですが、ま、気にしない...と。 で、右腕に入っているのは、奇妙なカタカナ。
そして背中のタトゥー。 「天分のあるひと」 なんじゃそれは!!??って感じですが、BBCによれば、「genius」(天才)の日本語訳。(ぇ?) で、Wikiによれば、これはショウペンハウアー(Arthur Schopenhauer)の引用なんだそうですが、引用というよりは、ショウペンハウアーその人を「天才」と表して刺青にしたのではないか...と。よくわからんけど。 さらに、左肩には、彼のかに座の蟹がいるそうです。ふううん。 >> New Serb on the block (BBC)
今日の「アンチッチ(Ancic) vs フェレー(Ferrer)」戦は途中から見たものの、結局最後まで(9時過ぎまで)目が離せなくなってしまいました。今年はウィンブルドンへのエンジンがなかなかかからなかっただけに、これで点火かな(笑)。ただ、「アンチッチ」って言って、いつもへなへな笑いたくなってしまうのは私だけ?orz
ところで、この試合中にBBCのアナウンサーが、アンチッチ(だったと思うんだけど、定かじゃない)がサイドラインぎりぎりに攻めたのを受けて、「すごい!」「Bold as Brass !!」と絶賛していました。
Bold as Brass. 英語の典型的直喩表現(Similes) のひとつで("as busy as a bee" みたいなもんね)、「非常に大胆!」と訳してよいかと思いますが、直喩を直訳すれば、「真鍮のように大胆に」。 ただ「Brass」自体に、「鉄面皮(Shamelessness)、厚かましさ」の意味もあることから、「Bold as Brass」は日本語でも「厚かましい」「実にずうずうしい」と訳される場合が多いようです。 英語でも、「そこまでやる?的不快に通じる(="insensibility to shame")大胆さ」と解されることが多いかも。 (→これは、「Brazen」(真鍮製の)=恥知らずの、ずうずうしい にも通じます。)
*ちなみに私の仕事用辞書(岩波)の訳は、「as bold as brass じつに心臓が強い 」。これはドンピシャリって気がしますです。
ちなみにドイツ語では、「frech wie Oskar」が、「Bold as Brass」と同義となります。 「frech」というのは、日本語訳ではえらく否定的なんですが(笑)、(>厚顔無恥、ずうずうしい、厚かましい、小生意気な...)、英語で言えば「Cheeky」。 このドイツ語イディオムも、特に否定的には使われないとのことで(夫いわく)、「言語」って数式のようには絶対に納まらないよな...と思う瞬間です。
今日、ストレートで、雄たけび女王シャラポワ(インタビューで喋るときはポワポワなのよね...)を下した、ロシアのアーラ・クドリャフツェワ(Alla Kudryavtseva)が、試合後のインタビューでシャラポワを評して "I don't like her outfit,"と語りだしたときに、思わずテレビの音声をアップしてしまったのは私たちです。くふ。 よく言った! >> Defeated Sharapova gets dressing down