アンモナイト -Ammonite-

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みら

  • Author:みら
  • ● B型 / 觜宿 / 乙女座 / 火曜日生まれ
    ○ Press Attaché として、メディア(映像)→アート→音楽業界を経てGデザイナー
    ● 生たまねぎ/ねぎ系アレルギー:Onion Allergy/Allium Intolerance
    ○ 夫はドイツ人。一人息子は13歳。
    ● 過去生息地は、東京→カンヌ→パリ→ハノーファー。2000年8月より英国ウェールズ在住。2009年8月より、日本新生活。
    ○ みら loves 映画 Haruki Murakami Kory Clarke 写真
    ● モットー:どうせなら美しいほうがいい
    Aesthetics are everything.

    ○ このブログ内の著作権は、「アンモナイト -Ammonite-」(みら)に属します。文章の無断転載、転用は固くお断りいたします。
    © 2004-2009 mira (Blog:Ammonite) All rights reserved.


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    Ammonite

    Now buried in a grave of time,
    Beneath a frozen sea
    Of long-forgotten memories
    Your words are still with me.

    [© 2006 Zeno Roth All rights reserved]
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Rip-off

05 24, 2007Posted inMe and My Life
たとえばインタビューという仕事において、その媒体の読み手や聞き手のニーズや記事のテーマに合わせて、インタビュイーの言葉を微妙に脚色する…というケースは多いと思います。紙媒体であれば、それこそが編集者やライターの腕の見せ所ですよね。
このインタビューが、通訳を通した非日本語であった場合、そこには通訳の質や相性なども関係して、インタビュイーの実際に語ったことと活字になった内容とが異なってくることもあるわけです。ここには、記事をおもしろくしようというライターや編集者の意向も加わってくるし、英語が母国語でないひとが話す英語の微妙なニュアンスが、英語専門の通訳には理解できなかった…という単純ミスなども含まれますが…。

さて。
以下、某ギタリストたちのはなしです。
ひとりは、そのフィールドでは確固たる地位を築いている先輩。もうひとりは、その先輩にずっと憧れ、彼のもとで長い間働いてきた弟子である後輩。時が経ち、その弟子にもチャンスが訪れ、彼の書く曲が評価を得、売れ始め、雑誌等のインタビューも数々こなしていくようになりました。
大御所たる先輩に編集者がなかなか聞けないような質問も、この後輩は気さくに答えてくれるようなところがあり、時には「本当のところは…?」的なゴシップがらみの質問も出てくるようになったんですね。

ところで…。
日本語が理解できない海外アーティストは、自分のインタビュー記事の載っている雑誌を収集することはあっても、内容まで把握していない(できない)場合がほとんど。
ですが、そこは貴重なファンの存在。多忙なレコード会社の担当氏が訳しきれない日本語のインタビュー記事を、漏らさずきちんと英訳して、アーティストに送ってくれることもあるわけです。…が、この「ファン訳」というのが意外と厄介で、「ん?」という誤訳も多数。(もちろん、そうじゃない完璧訳も多いですよ。)

あるとき、その後輩が先輩を、遠まわしにですが、辛らつに批判するインタビュー記事の「ファン訳」が仲間内に出回ってしまいました。先輩も感情的にはもちろんいい気はしませんでしたが、インタビューの誤解だの脚色だのはつきものなので、無視して流そうと思ったときに、この後輩のアルバムが発売になったんですわ。

そのアルバムの中の、後輩が書いた一曲のタイトルと歌詞を読んだ先輩が激怒。なぜかというと、それは先輩が数年来温め続けていた内容に酷似しており、しかもその曲の構想中、信頼していた後輩に見せたという経緯があったからなんですね。
インタビュー訳も、結局「火のないところに煙はたたない」という解釈になり、この後彼らは絶縁してしまいます。

こういう、作品やアイディアの盗用(コピー)を「Rip off」といいます。

…で、話戻って、そのインタビュー記事は、実際どういう内容だったのか…といえば、後輩は結構批判めいた言葉を残しておりました。(ファン訳は、そこを強調し過ぎていたきらいはありましたが)。
ただ、この後輩は皮肉やジョークを上手に使うタイプの人なので、これは編集者の脚色というよりは、その皮肉をまともに解釈してしまった通訳者の誤意訳も強かったと思いますけどね。

Rip offの曲に関しては、「早く出したほうが勝ち」というのも、悲しいかな事実で、このあと仲間内では、誰もが完成まで秘密主義になったのは言うまでもありません。先輩のオリジナルは、残念ながらお蔵入りになりました。出せないですよね、やはり。

そうそう。その後ふたりは、長い絶縁期間を経て和解しました。



楽曲のテーマや歌詞の一句一句を大切にするタイプのアーティストにとって、自分の創作途中のアイディアを、横からマグパイ(カササギ)にさらわれるかの如く盗っていかれるのは、非常に腹立たしいことです。歌詞やアイディアだけでなく、曲の一部のrip offやリフのrip offなどもありますが、これは逆にコピーした側の力量が見えてしまい滑稽でもありますが…。

さて。
私のような駄文ブログでも、自分の書いた文章や表現と酷似した記事や、まったく同じフレーズを他ブログで目にしたりすると、やはり凍りつきます。
これだけのブログ数なので、視点が似ていれば、時事ネタや英語ネタが重なるのは仕方ないと思いますが、やはりそれぞれの作風があるからこそ、ブログを読む楽しさがあるんじゃないだろか…と。

…とはいえ、私だって、リンクや出典元を明記し忘れたりしている場合がないと言えず(文章を真似たことはないですが…)、今後の自分への注意点としても勉強させていただきました。

あ。ただね、私の撮った写真も持っていかれているようですが、私はいつも白背景用に写真を撮っているので、できれば黒背景でのリンクなし盗用は控えていただければ有難いかな…と。
以上です。

-----
この「rip off」。「パクリ(plagiarize)」以外で、もっとも一般的に使われているのは、「ボラれる」の意でしょうか。
「What a rip-off!」とかね。

英国で買うものって、ほとんどがrip-offに思えますわ…。
{4 Comments}

4 Comments

By foxryo05 25, 2007 - URL [ edit ]
みらさんの写真とかコメントを勝手に使ってる人がいるんですか?
その人に告ぐ!

「ダメです!」
By みら05 25, 2007 - URL [ edit ]
> foxryoさん
わーっはははは!> 「ダメです!」
ありがとう。すごくうれしくて涙出た(←ほんと)。

「たかがブログじゃん」と思っていた自分がいたのも事実で、でも今回のショックで、自分でも著作権について慎重に考えました。たかがブログだけど、マナーは大事よね。
By ぐめ05 25, 2007 - URL [ edit ]
みらきちに憧れると同時に『妬み』という実に厄介な感情も持ち合わせているので(本人は無意識なのかもしれないけど)
普通だったら「とっても素敵なブログだからリンクさせてくださいね」、次の段階として「面白い記事だからトラックバックさせてください」っていう段階がふめずにいきなりパクるんだよね。

自分の言葉で語れないなら黙ってROMってな。
式神飛ばすよ(笑)。
By みら05 27, 2007 - URL [ edit ]
> ぐめちん
うん。同じネタでも、やっぱり自分の言葉で綴るから、書く意味(読む意味)があるってもんでんね。
しかし、まったく同じ表現を、ばしばし使われてるのを目にするのって、心臓に悪いね。はぁぁ、びっくりした。

「結局、あんたのブログなんてただの情報の垂れ流しなんだから、勝手にコピーしたって文句ないでしょ!」と無言で言われている感じがして、改めてこわさを感じました。

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