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Push the Envelope

Posted by みら on   0

下に書いたマネジメント用語で言えば、同じく「オフィスで疎まれる言葉」なのだそうですが、この言葉の生い立ちを知ると、非常に興味深くなる表現が、「Push the Envelope」。
「限界に挑む」という意味になります。

Envelope」といえば、もちろん真っ先に浮かぶのは「封筒」。
なんで、封筒が出てくるんだ?ってことになりますが、「Pushing the Envelope」の「Envelope」は、封筒ではない、航空業界用語の「Envelope」。
特に、テスト・パイロットの間で使われる言葉です。
と言われても、わけわかんないですよね。

が、この表現(イディオム)が何をきっかけに有名になったか...を知ると、「あぁ、なるほど」ということになります。



非常に早い時期(1900年代はじめ)から、気球の「気のう」の意味として使われていたEnvelope。(*「Envelope」はフランス語が英語化したもので、「包み込むもの」の意であるゆえ、気のうっていうのは納得)。気のうに水素等を詰め込んで、諸々の条件を整備し、完全に飛行する状態が、気のう(Envelope)の「Perfect Inflation」と呼ばれたそうで、これが航空機まで拡張されて、「Envelope Conditions」という言葉が生まれたそうです。
その航空機の"性能や機能の“極限”を見極める"のがテスト・パイロットの仕事。
そして、テスト・パイロット...といえば、そうです。あの映画。「ライトスタッフ(The Right Stuff)」。
というわけで、「Push the Envelope」を有名にしたのが、「The Right Stuff」の著者のトム・ウルフ(Tom Wolfe)。1979年です。

各航空機が持つ運行安全上の基準を、それら(高度とか速度とか...。ほかにもさまざま複雑に絡み合う条件があるんだと思いますが、私にはわかりませぬ...)がそれぞれ境界範囲を持つかのように表現したのが「Envelope」で、その境界の極限に挑むのがテスト・パイロット。というわけで、これが「pushing the edge of the envelope」です。
ちなみに、ウルフも参考にした(らしい)のが、1978年に「Aviation Week & Space Technology」誌に書かれたこの表現。
"The aircraft's altitude envelope must be expanded to permit a ferry flight across the nation. NASA pilots were to push the envelope to 10,000 ft."


ウルフの「The Right Stuff」での表現は、航空業界を超えて日常でも使われるようになり、「限界に挑む」ことが、「Push the envelope」となりました。

*ちなみに、「Envelope」には、数学の「包絡線」の意味もあります。(*与えられた曲線族と接線を共有する曲線、とのことデス)。>> 2次関数の包絡線

>> World Wide Words
>> テストパイロットの世界
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