The Diary of Anne Frank

「アンネの日記」といえば、知らない人のほうが少ないくらいだと思いますが、そのアンネ(Anne)の"ティーンエイジャー"としての心の機微に焦点を当てたBBCドラマが今週5夜連続で放映されてました。>> The Diary of Anne Frank
放送枠も夜7時から30分…と、若い層や家族をターゲットにした時間帯。
息子の学校でも教材として使われているそうですが、「やはり見るべし」と、うちでも家族で5夜連続鑑賞。
戦争やナチやホロコースト…というよりも、隠れ家での日常とその中でのアンネの心の動きがテーマ。
母への限りない嫌悪感、姉への敵対心、大人への反抗、映画女優への憧れ、文筆家への夢、そして性への目覚めと恋…を、『思春期のおしゃまで生意気な、ちょっと背伸びした女の子』像にして現代風にアレンジ。
いまや「アンネの日記」は、ここイギリスでも、人種や宗教、外見や考え方の違いへの偏見をなくし、果てはイジメにも取り組むための格好の教材として扱われているそうで、そういう意味では、若い子たちにもっと親しんでもらうための「Anne」ということで趣旨はなるほど…という気がしました。
折りしもいま、イスラエルのガザ侵攻で、子どもを含む一般市民が連日命を落としているという陰鬱なニュースが、クリスマス明けから英国を埋め尽くしている状態。まさに「今見なくてどうする」といった題材だったのでは…と思います。
それはよくわかるのだけれど、…で、最後は確かにしんみりもしたのだけれど、アンネの"新しい"描き方が、「うーん、どうかな?」と思ってしまったのがうちの感想です。
Anneを演じたのは、無名の18歳、エリー・ケンドリック(Ellie Kendrick)。この子が鼻に付きました(ずびばぜん)。息子も同様だったそうで、「なんか誰かを思い出させるんだよなぁ」…と。
脚本は、デボラ・モガー(Deborah Moggach)。
(*映画版「Pride & Prejudice」の脚本を書いた方ですね。ええ、あまり好きではありませんでした、あの映画。ま、もともとジェーン・オースティンも嫌いなんですが。)
…で、「あ!そうか」と。いやな感じに突っ張ったキーラ・ナイトレイの話し方に似てたんだ。笑
ま、それはともかく、その後BBC Fourで放送された「Anne Frank Remembered」のほうが、やはり私たちには合ってたかな…と。
ところで。
ドイツは北ドイツのハノーファー近郊に長く住んでおりましたが、この近くにあったのが「ベルゲン・ベルゼン強制収容所(Das KZ Bergen-Belsen)」です。チフスによりアンネ・フランクが亡くなった場所です。イギリス軍が開放する1ヶ月前でした。
この道を入ると「ベルゲン・ベルゼン収容所跡」という看板の前を何度も通り、そのたびに夫に「行く?」と聞かれましたが、結局行けませんでした。
ドイツで、それこそほんとに当時のナチスを経験した人たち(義母、義父含む)に会い、そしてドイツの空気を実際に肌で感じ、なぜか尻込みしてしまった…というのがあります。本は何冊も読みました。ドイツでもむさぼるように読みました。…が、収容所に向かうことはできませんでした。いまだったらいけるかな…。

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