スポンサーサイト

Posted by みら on  

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Pipe Dream

Posted by みら on   12  0



あり得ない「うたかたの夢」のことを、パイプ・ドリーム(Pipe Dream)と言います。
パイ・イン・ザ・スカイ(Pie in the Sky)も同様の意味で使われますね。

…で、この「パイプ」とはオピウム・パイプ(Opium Pipe)のことで、オピウムを吸って幻想を見ることにひっかけて、「パイプ・ドリーム」となったという説がありますが、イメージ的になるほどな…と。

-----
以下、ちとプライベート・ネタです。
-----

夫の仕事的+家族的都合で、英国の西の果てウェールズに移ったのが2000年8月。
移住する直前に、ハノーファーの日本人の友人に、「ウェールズって、英語とウェールズ語のダブル表記がある、すーーーっごい辺鄙な土地だよねえ」と確認されても、「え?そうなの?」くらいの知識しかなく、当時の最大の悩みは、飼っていたウサギのCocoをどうやってドーヴァー越えさせるか…っていうくらいなもんでした。(まだ、「ググる」なんて言葉もなかったし…笑)。

その頃住んでいたドイツの村も、屋根にコウノトリが巣を作るくらいの田舎で、「ま、田舎なら慣れてるわ~」なんて気楽に考えていたものの、こちらに移ってガツンと現実を知らされることになるわけです。

ドイツの場合は、田舎って言っても、空港まで15分、アウトバーンの入り口まで2分、IKEAまで(笑)10分、アウトバーンを20分も走れば都会に行き着く…って便利な場所で、日本領事館も日本食材店も北に1時間半ほどのハンブルグにあったし、ハノーファーにはアジアン・ショップも数軒あって、駐在員ファミリーを中心に日本語にも事欠かない生活で、補習校もインターナショナル・スクールも通学圏内でした。
夫の実家も近かったし、夫を良く知る友人たちももちろん多数…な状態。ユーロ直前で物価も安かったなぁ。

そんなドイツから、「空港まで3時間、高速なし、IKEAまで3時間、山道を2時間走ってようやく文明のイングランドに出られる、日本/ドイツ大使館はロンドンにしかなく(車で6時間、電車で7時間。しかも電車はよく遅れるかキャンセルされる)、アジアン・ショップ、インディアン・ショップ、ゼロ、日本人も10代後半~20代前半の留学生中心で家族は異様に少ない上に短期滞在型、補習校は完全に通学圏外(カーディフかテルフォード、いずれも車で3時間弱)、息子への日本語も私以外には供給源がなくなる…」ってな場所に住んで8年半。

この町への「移動先理由」だった義兄も2005年末にはベルリンへ引越し。それを機会に、義母も自分の家とビジネスを引き払い義兄と同居。「滞在理由」だった夫の仕事も2006年末で一段落し、その後は、ウェールズでの生活そのものが苦痛の連続に…。

もともとが2年か、長くて3年の予定で、夫の仕事が片付いたら、ドイツに戻るかイングランドに引っ越す…はずだったのに、なぜか「人生の晴天の霹靂…的」イベントが立て続けに起こり、この地に足止め。

ま、良い面を見れば、仕事数も乏しい上にウェールズ人(語)至上主義で、外国人には結構な偏見のあるこの地で、仕事にだけは恵まれたな…と感謝しているし、親しい友人もできたし、犯罪が少ない町なので、安心して子育てできたし、子どもの英語力もネイティブ並みに定着したし、ウェールズ語も基礎は習得できたぞ…と。
…しかし同時に、ウェールズ人からの強烈な嫌がらせも数多く受け、不便さとウェールズの陰湿な頑なさと天気の悪さも相まって家族3人でウェールズ・アレルギー体質に(笑)。

その上、私は一人っ子。
国際結婚をして海外に在住されているひとりっ子さんならわかっていただけるんじゃないかと思うのですが、日本の家と親をどうする?問題を、ここ数年ずっと抱えてきました。
特に2004年に母が他界してからは、一人残してきた父を案じつつ、自分の行く末を漠然と考えていたのですが、去年の帰国で、伯父に「もしものときのことをそろそろ考えるべきじゃないのか」と、やんわりと示唆され、「そうだよなぁ」と、漠然に…じゃなくて、真剣に検討。
特に「家」に関しては、私が相続するのが自然の流れで、これだけは年を取ってから動いたのでは遅すぎるな…っていう焦燥感もありましたし。

息子は今年の4月から日本で中学1年生。
英国内学力最下位、先進国中でも低位置(>> Wales ‘poor’ in school league tables)で、GCSEはウェールズ語が必須科目のウェールズでの教育をこのまま続けるより、いずれヨーロッパに戻すとしても、いまの時期に日本語教育を受けさせるっていう道もあるか…と家族会議。
9年後の息子の国籍の選択肢は、「ドイツ」か「日本」か…なわけで、決してイギリスではないんですよね。英語力は重要だけど、既にセミリンガルの危機は脱している(…と思う)ので、この時期に、ドイツ語か日本語を強化させるのは妥当かなという思いもあるんですね。

そんなわけで、夫の賛成もあり、日本移住をたんたんと計画しております。
息子の友人たちの間では、「日本」と「日本語」は、「かっこいい!」んだそうで(笑)、「ホリデーには絶対行くぞ!日本」っていうのが合言葉になっているらしいです。へぇ~。

んが、会社の転勤でもなくやむを得ない緊急の事情っていうのでもない「国際引越し」っていうのは、なかなか腰が上がらないものでございます。汗
私も夫も普通に仕事を続けているし、その合間を縫っての引越し計画で、最近ちと疲れが勝ち気味。(情けない)
息子はYear8を終わらせてから(7月末)っていう希望もあるので、いますぐ…ってわけではないにしても、日本移住となると、義母のことも考慮してその前にドイツ経由で行くことになるし、ドイツにどのくらい滞在するのかも未定で(苦笑)、私自身、ここでの仕事の責任もあるしけじめもつけたいし、最近では、引越しの具体的な話をするにも、夫と「さて、Pipe Dreamの話に戻ろうぜ…」っていう具合になってますわよ。くくく。くぅ~。

そんな日々でございます。
(あぁ、来年も同じような記事をここで書いていたら、結構悲しい。爆)

関連記事

-12 Comments

あきこ says...""
独り身の国際引越しも大変なのに、
ご家族、お仕事・学校ありでは、
相当に大変でしょうねぇ。

きっとなにかひとつ前に進んだら、
コロコロコロとあっという間に
全体が動きはじめますよ~♪
2009.01.19 10:32 | URL | #- [edit]
めぐたま says..."裏姉妹都市より"
天候が悪いとこに先祖代々住むと
性格悪いのがDNAにインプットされるのだ!
2009.01.19 12:13 | URL | #Wx1J.fLs [edit]
says..."管理人のみ閲覧できます"
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2009.01.20 04:10 | | # [edit]
みら says...""
> あきこさん
おっ、ご経験者ですもんね!>国際引越し
お疲れ様でした。
計画立てる前に、想像するだけで気持ちが萎える状態です(笑)。

うんうん、わかるわかる。大きな重い岩も、ちょっと転がすと、結構動き始めるものですよね。
苔むすのもまた人生だけど、方向を転換するのもまた人生。自分の直感を信じてがんばるわ。

日本でランチしようね!(笑)

2009.01.20 08:22 | URL | #mQop/nM. [edit]
みら says...""
> めぐちん
人間やっぱり太陽の光は大事よね。はじめに光ありき…なのだわ。(それはちと違うか)

んと、次回は鞍馬で…。


2009.01.20 08:27 | URL | #mQop/nM. [edit]
みら says...""
> ヒミツさま
おおおお、お久しぶりです。お元気ですか?
もう、一行一行大きくうなずきながら読ませていただきました。ほんとにそうですよね。相性だけは理屈じゃないんですよね。

コメントいただいてすごくうれしかったです。どうもありがとうございます!
距離はありますが、この思いをわかっていただけて、とっても近くに感じます。世界中にがんばってらっしゃる方がいると思うと、力が湧きます。ありがとう。
2009.01.20 08:33 | URL | #mQop/nM. [edit]
says..."管理人のみ閲覧できます"
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2009.01.20 11:39 | | # [edit]
says..."管理人のみ閲覧できます"
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2009.01.20 20:46 | | # [edit]
kemmi says...""
お久しぶりです。
なんだか身につまされるお話です。
3年前に妹が突然心不全で逝ってしまってから
私は一人っ子になってしまいました。
両親はヘルパーさんや叔父夫婦の助けで何とかやっていてくれますが
叔父夫婦も若くはないのでいつまでも甘えるわけにはいかず
かと言って日本に帰るのは夫のことを考えると無謀に思えます。
でももし父や母の身に何かが起こったら駆けつけるつもりではいるのですが
ちゃんと考えなければいけないと思いながら
何から考えればいいのかわからないのが正直なところです。
人生はいろいろとありますね。
2009.01.20 23:49 | URL | #- [edit]
みら says...""
> ヒミツさま(11:39)
おおお、やはりわかっていただけますか!
そうなんですよね。二つの祖国がある子どものことを考え、そして夫や自分の仕事のことを考え、さらに両方の家族のことを考えると、しみじみと「距離」の重さを感じることがあります。
日・欧はいまだに遠いですよね。

こっちの学校って、英国史や欧州(西ヨーロッパ)の地理、英国文学はよくやってくれるものの、やっぱり日本史、世界史、アジアの地理、さらに古語、漢語を(欲張り)…と思うと、やっぱり日本なんだよね。文化もその国にいなければ感じられないことも多くて(特に子ども)、DNAに組み込まれているとはいえ、もう少し日本文化にも触れさせたい…っていう親の欲もあります。
とはいえ、大学あたりでドイツ国籍とって、ヨーロッパに戻ってきちゃうんじゃないかな(>子ども)って気もするんだけどね(笑)。

うんうん。日本での再会、楽しみにしております!!またいろいろ教えてくださいねっ。

2009.01.21 07:50 | URL | #mQop/nM. [edit]
みら says...""
> ヒミツ(20:46)さま
ありがとうございます!!
そうなんですよね。ウェールズ(に限らないけど)、住んでみないとわからないことって多いですよね。恩恵も多かったのですが、この不便さがもう最大のネックでした。さらにここ数年、日照時間は減る一方で、夏なし雨続きに心身参ってしまいました。太陽がうらやましいぃぃ~~です。
ここに家族や親戚がいればまた違うと思うのだけど、私たちの場合は、そうではなかったので、なんか幽閉された気分。あはは。

えっ、そんなことがあったのですね。絶句です。ご愁傷様です。
私も半ば突然のように母を亡くしたので、(癌告知を本人にはしなかったので、身の回りの整理も自分の仕事の整理もなにもしないまま、逝かせてしまいました。実家の彼女の膨大な遺品の整理も私にとっては残された課題なのです)、考えてしまうお気持ちわかります。
ヒミツさま含めてご家族にとって、一番の道がみつかりますように…。

はいっ!美味しい日本を楽しみたいと思います。(結局、そこか…笑)。どうもありがとう。


2009.01.21 08:07 | URL | #mQop/nM. [edit]
みら says...""
> kemmiさん
ほんとに家族のことだけは、海外に住むものにとっては一生の課題で、悩みはつきませんよね。
離れていてもしものことがあった場合、絶対に後悔しない(…というか諦められる)覚悟があればいいのでしょうが、それは無理な話ですよね。結局、「まだだいじょうぶ」っていう薄氷の上を渡っていくようなものですね。
何が良かったか…っていうのは、後になってしかわからないものですもんね。それまで自分たちのベストで行くしかないですよね。
2009.01.21 08:23 | URL | #mQop/nM. [edit]

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://tempest.blog3.fc2.com/tb.php/2011-b0e7b63f
該当の記事は見つかりませんでした。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。