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Posted by みら on  

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バジャー狩り

Posted by みら on   2  0

Bovine Tuberculosis (bTB)と言われる牛型結核が英国では年々増加の一途にあり、昨年(2008年)bTBで屠殺された牛は、39,247頭。2007年が27,570頭で、1997年が3,669頭だったことに比べれば、率は確実に上向き。しかも、新しく「結核」が発見されるケースも年々伸びているのだとか。
>> Shocking new bovine TB figures show disease is ‘out of control’(Farmers Guardian)

そして、このウシ型結核の発見率も屠殺率も高く、農家に大打撃を与えている場所といえば、ウェールズ。
ウェールズでのbTBといって思い出すのは、カマーゼンシャー(Carmarthenshire)のヒンズー教団体「Skanda Vale」(スカンダ・ヴェイル)寺院で飼われていて、結核陽性反応が出てしまったシャンボくん(Shambo)のことですが、しかしここまで事態が悪化しているとは知りませんでした。
>>

ところで。
イギリスで、ウシ型結核菌を媒体する野生動物で、感染源として非難されるのが、バジャー(Badger:アナグマ)です。
このため、この10年で、約11,000頭の野生のアナグマが殺されてきたそうですが、これが牛の結核の蔓延を直接的に防ぐことになるのか、答えはまだはっきり出ていないらしいです。

加えて、バジャーは狐と同様(もしくはそれ以上に)、狩猟(というスポーツw)全盛時代に猟犬に追わせて標的として惨殺されていたようで、バジャーを保護し守るための団体が英国には多いんですね。たとえば、Badger Trustとか。

そんなわけで、bTB予防のための、(根拠のない)(スケープゴート的な)バジャー狩りには反対意見が多く(それはおそらく、農家ではない人々の声なんでしょうけど)、それを受け、イングランドでは、バジャーを捕まえてワクチンを注射して自然に帰す…という方針に今のところ落ち着いた様子です。
>> Badgers to be given anti-TB jabs (BBC)

が、感染率(+屠殺率)の非常に高いウェールズ。
政府(Welsh Assembly Government)は今日、24日付で「場所を限定してのバジャー千頭狩り」の実施を公式発表。
保護派から非難が集中しています。
>> Badger cull pilot area revealed (BBC)

場所は、北ペンブルックシャー(Pembrokeshire)。
>> Up to 1,000 badgers to be culled (BBC)

このあたりでもバジャーに出会うことは時々あって、夜間、いきなり車の前に飛び出されるとギクリとしますが、しかし結構過酷な人生だったのね。
これで、もし牛の結核感染率が減るのなら、致し方なし…ってことにもなるのでしょうが、果たして結果はどう出るのでしょうか。

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-2 Comments

Anon says...""
 私のブラウザでは名前の欄がなぜか閉じていますがfussyvetです。
 興味深く読ませていただきました。bTBが増えている原因はなんだろ?仕事柄、このことに関する情報に注目していきたいと思います。
 シャンボ君は神というよりも愛着もあったのかなと想像したのですが、どうなんでしょうか?人が動物を管理する際のリスクの一つに感染症予防のため処分しなくてはいけない場合に愛情を注いできたものを失う悲しみがあると思います。口蹄疫が出れば、周辺農家の偶蹄類だけでなくペットとして飼われているミニブタなども含まれなければおかしいですよね。「どうして家畜以外の動物だけは殺処分しなくていいのか?」農家の怒りも当然だと思います。愛玩動物の種類がどんどん増えていますが、そんなリスクを考えずに種類だけ増やすべきではないと思います。
 tTBの予防が追い付かない理由がとても気になります。日本も用心しないといけないな。
2009.03.25 10:18 | URL | #- [edit]
みら says...""
> fussyvetさん
名前欄の件、すみません。あとで確認してみますね。一応、WinとMacと両方で見ているのですが、ブラウザ漏れもあるかもですね。

bTBは、日本では症例が年に1~2件…というのを読んで愕然としたところですが、なぜ英国にはこんなに多いのでしょう。バジャーのせいばかりではないように思います。
このbTB解決のために、政府も予算(国民の税金)を大量につぎ込んでおり、しかし直接の解決にはなかなか至らず、結局バジャー狩りということでお茶を濁しているんだ…という批判もあります。
これだけの症例が出ていて対策が練られているにもかかわらず、毎年増え続けているっていうのもおかしな話ですよね。
口蹄疫の前例もありますし、これ以上、牛や農家を苦しめないでほしい…とは思うのですが…。

そうですね。家畜とペットの線引きは難しいですね。bTBに関しては、早期処分(…という書き方は好きではありませんが)が重要なことと、ペットに対しても厳しく措置が取られていただけに、宗教を使っての長期の抗議…ということが、周りの農家の方たちの反感を買ったのではないかと思います。

2009.03.26 07:58 | URL | #mQop/nM. [edit]

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