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Pwned

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子ども達とふつうに会話していて、いきなり「プウン(Pwn)」とか「プウンド(Pwned)」と言われても、なんのことかわからないですよねえ。


もともとは「Own」なんですが、キーボード上で、OとPが隣り合わせなことにより、打ち間違えから市民権を得た変な単語。プウン。
You Got Pwned.」とか、受動態の形で使われるのが一般的。


オンライン・ゲーム用語(最初は、World of Warcraft)としてはじまったそうですが、それがネットで広まって子どもたちも日常会話で時々使うらしいです。
ぷうん、違っ、ふうん。


ご興味あれば、どぞ。↓↓


カーブ

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昨日ロンドンで非常に痛ましい事故がありました。
母親と祖母が押していた15ヶ月の赤ちゃんを乗せたベビーカー(プッシュチェア)が、酒気帯び運転で歩道の縁石に乗り上げてきた4X4の下敷きになり、通行人らの必死の救助で、車の下から赤ちゃんを助け出したものの、その後救急先の病院で死亡。

3人は、7歳の長女を学校に迎えに行く途中で事故に巻き込まれたそうです。
飲酒運転をして加害者となった人も3人の子の母親。


飲酒運転にはなんの同情もできませんが、しかし双方の家族の見るであろう地獄は、想像さえもできません。
15ヶ月で命を終えなければならなかったフィンレイ・ウッズちゃんのご冥福をお祈りいたします。
>> Baby dies after car mounts kerb (BBC)


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ところで、このニュースを読んでいて、「あれ」と思ったのが、縁石にあたる英語。

縁石とは「車道と、歩道、安全地帯との境界線として、路肩に敷かれるコンクリートなどで作られた棒状の石の総称。」ですが(>> はてなキーワード)、アメリカ英語とイギリス英語ではまるで違います。


縁石。
カタカナで書くと「カーブ」ですが、アメリカ英語が「curb」なのに対し、イギリス英語は「kerb」です。


ついうっかり、アメリカ英語で覚えてましたよ。笑


そうそう。カタカナだと同じ「カーブ」ですが、曲線の「カーヴ」は英米ともに、Curveですので、カーブで混乱しないようにどうぞ。

WANDERERS

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ITVの某有名クイズ番組からの引用ですが、ギリシャ語で「Wanderer」を語源に持つ天体用語は?ということで、選択肢は次の4つ。

A: Comet B: Sun
C: Planet D: Asteroid




答えを知らず、そのまま英語で考えると、しばし悩む問題になるのかもしれませんが、日本語で考えれば、そのままずばり。

A: 彗星 B: 太陽
C: 惑星 D: 小惑星



ついでなので、ギリシャ語でもいってみましょうか。

A: kometes (long-haired) B: ー (これはギリシャ語語源じゃない)
C: planetai (wandering) D: asteroeides (star-like)



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というわけで、答えは(C)のプラネット(惑星)。
日本語って論理的だなぁ…と思う瞬間でもあります。


ところで、「WANDERERS」といえばユーミン。(アルバムは「LOVE WARS」)。
私は、アルバム「DA・DI・DA (ダ・ディ・ダ)」あたりで、ユーミンを卒業してしまったので、すぐにピンと来るわけではないですけど、でも聞けばわかる。


そして、「コメット」と言えば「コメットさん」。(ギリシャ語語源的には、「長い髪」の意味ですが、日本語では彗(ほうき)星。ま、このあたりはどうでもいいですね。雰囲気は似てるし)。
私の世代は、大場久美子さんのコメットさんです。(さすがに、「九重佑三子のコメットさん」は知りません。笑)
で、大場さんもブログを持ってらっしゃると知って驚いたりして。


彼女はやっぱり「スプリング・サンバ」。←後ろにいる山口百恵さんのほうに反応するYouTube

どうでもいいけど、歌、下手ですね~。このまま「Xファクター」のオーディションに出たら確実に落とされそう(笑)。でも、当時はほんとにかわいかったです。どこから見てもアイドル。これからもがんばってください。

Pins and Needles

Posted by みら on   8  0

日本はかなりの大雨だったそうですね。みなさま、だいじょうぶだったでしょうか?
我が実家のほうも、父によれば深夜2時過ぎまで雷雨が続いたそうで、遠くから心配してしまいました。日本から温かいメールもいただきました!どうもありがとう~(感謝)。実家は無事のようです。
雨はまだまだ続くようですね。お見舞い申し上げます。


ところで、こちらは集中豪雨とまではいかないものの、8月はほぼ毎日雨でした。orz
毎朝カーテンを開くたびに、「また雨か」と落胆する日々で、最後は諦めましたが(泣)、それでもこの暗さのまま冬に突入でつか?…と想像するだけでも暗くなります。あぁぁ(ため息)。


そんなわけで、一日だけ英国に夏が訪れるかも!!とすでにニュースになっている(笑)、明日(すでに今日か...)の土曜日。私はお洗濯に精を出したいと思います(哀)。
>> Official figures show British summer was dull and wet (as if we didn't know)


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物心ついた頃、日本での「カタカナ英語」にカルチャーショックを受けた息子は、私と話すとき(および日本では)、英語単語を使うときには極力「カタカナ」に治して喋るよう、脳内変換しているようです。


一度、「Battery」のカタカナ表現に悩み、「バットリー」と変換されたときには内心笑いましたが(こらっ!>自分)、西田ひかるになって(←古過ぎますかね...)反感持たれないようにするためにも、このカタカナ化は重要なようです。


というわけで、変にカタカナ変換されて、こっちが「?」となることも多いのが現状です(笑)。
昨日ベッドで寝る前に同じ姿勢で本を読んでいて、手の先が痺れてしまった息子。


「ピンザンニドルズ」


いきなり言われても、「あ?」ですが、これも彼の苦肉の策。


pins and needles.


「(手が)痺れちゃったようううう」
でございます。


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会社を変わって、新しい友人も増え、まず訊かれることがあります。


「車、運転しないの?」
「なんで?」
「子どももいるのに...」
「不便でしょ?」
「誰かに頼ってばかりじゃ困るじゃない?」


果ては、


「そんなに受身でいいわけ?」


と勝手に憤られる場合もあって辟易(苦笑)。



実は、円錐角膜で視力が非常に出にくいのです。
ここでは適当な眼科医がおらず、定期健診も無理なら、コンタクトも眼鏡も無理。
ドイツ(ハノーファー)にはかなり優秀は角膜専門の眼科医がおり、眼鏡も「おおお」と思うほどぴったりなものを作ってくれたのですが、それが合わなくなって(ここの)医者とオプティシャンに行ったら、まったく眼に合わないものを妥協で作られ、それに4万くらい請求されて怒り心頭。


医者も「円錐角膜」についての理解は皆無で、過去(日本で行った)角膜移植の手術跡をナースに見せて、「きゃああああ、すごい」とはしゃがれておしまい(おいおいおい)。


そんなわけで、医者もいないし合う眼鏡もないので、毎日非常に疲れます。
さらにアホなことに(>自分)、コンピューターの画面を見続ける仕事をしているので、先行き不安でもあります。はい。


ドイツでは、アフターケア(?)も徹底していて、私が裸眼でどう見えているのか?っていう「実験メガネ」を夫用に作り、「あなたのフラオ(Frau)の眼はこんな感じなのです」と説明。
それを体験した夫が、「一生車には乗らなくて良し!この眼で運転しているのかと思うと、こっちの寿命も縮む」…とのことで(爆)、了解済みです。ははは。orz


が、こんなことをいちいち説明している時間もないし、円錐角膜(keratoconus)を理解してくれる人もほとんどいないので、


「視力がすごおおおおく悪いんでね」


と答えているのですが、それだと「怠惰な言い訳」としか受け取ってもらえず、「はん」とか言われておしまいです。泣
見た目に相違があるわけでもないし、私、結構目がデカイんでね、あまり本気にしてもらえないんですわ。
ま、しょうがないです。ええ。

英語時事新語 2008

Posted by みら on   2  0

Chambers English dictionary第11版に加えられることが決定した英語新語いくつか。

Electrosmog(エレクトロスモッグ):Electromagnetic fields emitted by computers, mobile phones, etc, believed by some to be harmful to health
*コンピューターや携帯電話から発せられる、健康に良くないと言われる電磁波。

Eco-village(エコ・ヴィレッジ):A small-scale, environmentally friendly settlement designed for sustainable living.
*ここにも詳しく書かれています。>> エコビレッジとは?

Carbon footprint(カーボン・フットプリント):The measure of the impact human activities have on the environment in terms of the amount of greenhouse gases produced, measured in units of carbon dioxide.
*商品製造のための原料の採掘から加工、輸送、消費後の廃棄にいたるまでに排出されるCO2の総重量のこと。「カーボン・フットプリント」を最初に商品に印字したのは、UKのクリスプス(ポテトチップス)メーカー、ウォーカーズ(Walkers)…らしい。>> Walkers - what is carbon footprinting

Food miles(フードマイルズ):The distance food is transported from the time of its production until it reaches the consumer.
*食品の輸送距離。これもイギリスからはじまった(らしい)。

Green tax(グリーン・タックス):A tax imposed with the intention of discouraging activities that may damage the environment.
*いわゆる環境税。いや、趣旨はよくわかるのだけど、しかしこの「クレジット・クランチ」(↓)の中、つらいっす。特に航空券と石油。お願い、も少し安く、家に帰して…(泣)。

Credit crunch(クレジット・クランチ):A sudden and drastic reduction in the availability of credit.
*金融の極端なひっ迫。金融収縮。UKではここ数ヶ月、この言葉を見ない(聞かない)日はないほどです。景気がたがた、インフレ率上昇中(4.4%)、物は値上がりし放題。ひどい…。

Wardrobe Malfunction(ワードローブ・マルファンクション):The temporary failure of an item of clothing to do its job in covering a part of the body that it would be advisable to keep covered.
*胸ポロリ、下着ポロリ…等々。例に挙げられるのは、いまだにジャネット・ジャクソン。

Fashion forward(ファッション・フォーワード):Creating or embracing the newest fashion trends.
*ファッションの新しいスタイル。トレンド。

Wags(ワグズ):A wife or girlfriend of a professional sportsman.
*主に、サッカー選手(フットボーラー)の妻やガールフレンドたちのこと。基本的にネガティヴ用語。ヴィクトリア・ベッカムに代表されるような、バカ・無知・下品なひとたち。もともと、WAGsっていうのは、「Wives And Girlfriends」のアブリビエーション(略語)。

Postcode lottery(ポストコード・ロッタリー):A situation in which the provision of services such as medical treatment or education, rather than being uniform everywhere, varies in quality according to where people live.
*ほんとに英国、住むところによって受けられるサービス違い過ぎ。特に医療、教育に関しては顕著。
ちなみにここは、医療に関しては専門分野に行かない限り(眼科、耳鼻科、等)まずまずだけど(イングランドでは有料の薬も無料だし...)、教育は決して良いとは言えず。(選択肢、少な過ぎ。)

Blu-ray(ブルーレイ/BD):A method of storing data on high-capacity compact discs using a blue laser.

Quantum computer(量子コンピューター):Cutting-edge technology that uses quantum mechanics to perform operations on data.

Metamaterial(メタマテリアル):An artificially-created material which has properties not found in nature.

Pad Thai(パッド・タイ)
*タイ風焼きそば

Dashi(だし)
*ええ。日本のおだしのことです。

Extraordinary rendition(特例拘置引き渡し):The covert transporting of individuals, especially terrorist suspects, to undisclosed destinations for the purpose of interrogation.
*映画(> Rendition)見逃しちゃったなぁ。関係ないけど…。



こうしてみると、既にカタカナになっている単語が多いですね~。

>> Electrosmog enters the dictionary (BBC)
>> Electrosmog made clear in new dictionary (Guardian)
>> WAGs, HIPs and credit crunch included in new Chambers Dictionary (Telegraph)

Bold as Brass

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今日の「アンチッチ(Ancic) vs フェレー(Ferrer)」戦は途中から見たものの、結局最後まで(9時過ぎまで)目が離せなくなってしまいました。今年はウィンブルドンへのエンジンがなかなかかからなかっただけに、これで点火かな(笑)。ただ、「アンチッチ」って言って、いつもへなへな笑いたくなってしまうのは私だけ?orz

ところで、この試合中にBBCのアナウンサーが、アンチッチ(だったと思うんだけど、定かじゃない)がサイドラインぎりぎりに攻めたのを受けて、「すごい!」「Bold as Brass !!」と絶賛していました。

Bold as Brass. 英語の典型的直喩表現(Similes) のひとつで("as busy as a bee" みたいなもんね)、「非常に大胆!」と訳してよいかと思いますが、直喩を直訳すれば、「真鍮のように大胆に」。

ただ「Brass」自体に、「鉄面皮(Shamelessness)、厚かましさ」の意味もあることから、「Bold as Brass」は日本語でも「厚かましい」「実にずうずうしい」と訳される場合が多いようです。
英語でも、「そこまでやる?的不快に通じる(="insensibility to shame")大胆さ」と解されることが多いかも。
(→これは、「Brazen」(真鍮製の)=恥知らずの、ずうずうしい にも通じます。)

*ちなみに私の仕事用辞書(岩波)の訳は、「as bold as brass じつに心臓が強い 」。これはドンピシャリって気がしますです。

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で、ここからは完全に個人的な解釈ですが、こういう「Bold(大胆)」さ(↑)を、否定的にとらえない国民性というのもあるわけで、ドイツ人なんかは結構そうかも...と思ったりします。昨日のウィンブルドンのトミー・ハース(Tommy Haas)然り。うむ。

ちなみにドイツ語では、「frech wie Oskar」が、「Bold as Brass」と同義となります。
「frech」というのは、日本語訳ではえらく否定的なんですが(笑)、(>厚顔無恥、ずうずうしい、厚かましい、小生意気な...)、英語で言えば「Cheeky」。
このドイツ語イディオムも、特に否定的には使われないとのことで(夫いわく)、「言語」って数式のようには絶対に納まらないよな...と思う瞬間です。

Push the Envelope

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下に書いたマネジメント用語で言えば、同じく「オフィスで疎まれる言葉」なのだそうですが、この言葉の生い立ちを知ると、非常に興味深くなる表現が、「Push the Envelope」。
「限界に挑む」という意味になります。

Envelope」といえば、もちろん真っ先に浮かぶのは「封筒」。
なんで、封筒が出てくるんだ?ってことになりますが、「Pushing the Envelope」の「Envelope」は、封筒ではない、航空業界用語の「Envelope」。
特に、テスト・パイロットの間で使われる言葉です。
と言われても、わけわかんないですよね。

が、この表現(イディオム)が何をきっかけに有名になったか...を知ると、「あぁ、なるほど」ということになります。



非常に早い時期(1900年代はじめ)から、気球の「気のう」の意味として使われていたEnvelope。(*「Envelope」はフランス語が英語化したもので、「包み込むもの」の意であるゆえ、気のうっていうのは納得)。気のうに水素等を詰め込んで、諸々の条件を整備し、完全に飛行する状態が、気のう(Envelope)の「Perfect Inflation」と呼ばれたそうで、これが航空機まで拡張されて、「Envelope Conditions」という言葉が生まれたそうです。
その航空機の"性能や機能の“極限”を見極める"のがテスト・パイロットの仕事。
そして、テスト・パイロット...といえば、そうです。あの映画。「ライトスタッフ(The Right Stuff)」。
というわけで、「Push the Envelope」を有名にしたのが、「The Right Stuff」の著者のトム・ウルフ(Tom Wolfe)。1979年です。

各航空機が持つ運行安全上の基準を、それら(高度とか速度とか...。ほかにもさまざま複雑に絡み合う条件があるんだと思いますが、私にはわかりませぬ...)がそれぞれ境界範囲を持つかのように表現したのが「Envelope」で、その境界の極限に挑むのがテスト・パイロット。というわけで、これが「pushing the edge of the envelope」です。
ちなみに、ウルフも参考にした(らしい)のが、1978年に「Aviation Week & Space Technology」誌に書かれたこの表現。
"The aircraft's altitude envelope must be expanded to permit a ferry flight across the nation. NASA pilots were to push the envelope to 10,000 ft."


ウルフの「The Right Stuff」での表現は、航空業界を超えて日常でも使われるようになり、「限界に挑む」ことが、「Push the envelope」となりました。

*ちなみに、「Envelope」には、数学の「包絡線」の意味もあります。(*与えられた曲線族と接線を共有する曲線、とのことデス)。>> 2次関数の包絡線

>> World Wide Words
>> テストパイロットの世界

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